サブミクロン粒子の粉じん爆発危険性を明らかにするために,様々な粒径のPMMA 微小粒子について,爆発下限界濃度(MEC)と最大爆発圧力上昇速度(Kst)を測定した。さらに,凝集の影響を明らかにするために空気中に分散した状態での粒子径分布を測定した。その結果,粒子径がサブミクロンサイズになるとMECが上昇し,Kstは減少する傾向が見られた。また,粒子径がサブミクロンに近づくと,微小粒子の凝集体が形成されやすくなり,凝集体の形成が粉じん爆発の特性に影響を与えることがわかった。さらに,MECとKstの測定では,粉じん濃度条件が異なるため,凝集の影響の現れ方が異なることがわかった。