狭い空間内で発生する燃え拡がり形態の一つにフィンガリングが存在する。本研究では,火炎先端の真円度を指標として,従来は目視でみなしていた同心円燃え拡がりとフィンガリング燃え拡がりを定量的に定義した。燃え拡がりが進むとともに,火炎先端の真円度が減少し続けた場合をフィンガリング,真円度が90 % 以上を維持した場合を同心円と定義した。また,これらから得られたデータを用いて拡散方程式を解くことで,流速と火炎先端半径の関係から,燃え拡がりの安定領域と不安定領域が存在し,不安定領域では真円度が加速度的に減少していくことを示唆した。