p. 32
石川県林試において育成された新品種シイタケ『LE33』の嗜好評価を行った。官能検査では調理法により異なる結果となった。すなわち、「煮もの」は、総合評価について『中国産シイタケ』『北研607号-在来品種-』『LE33』の順に良いと評価される傾向であったが、有意差はなく、「天ぷら」では、『LE33』は『北研607号』より有意に良いと評価されたが、『中国産シイタケ』とは有意差はなかった。「焼シイタケ」では、『LE33』が『中国産シイタケ』よりよいと評価されたが、『北研607号』とは有意差はみられなかった。また、「焼シイタケ」の物性試験では『中国産シイタケ』は2種類の国産シイタケに比べて弾性が劣っており、また、国産シイタケでは『LE33』が『北研607号』に比べてやや高かった。