一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
(一社)日本家政学会第55回大会
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青年期女子の骨密度と食生活の関連(2)
*笹田 陽子菊池 眞帆
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キーワード: 骨密度, 食習慣, 運動習慣
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p. 159

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抄録

【目的】青年期女子の生活習慣・食習慣はこれからの健康に大きな影響を与える。特に骨は20歳くらいまでに完成し、その骨量は20歳代から30歳代で最大を示す。本学会第54回大会において牛乳摂取と骨量の関係を明らかにした。今回は運動習慣、食習慣との関わりについて検討を行った。【方法】調査対象者は本学1年生女子79名。調査項目は1)骨密度(踵骨、超音波法:アロカ製、AOS-100)2)身体計測(身長、体重)3)生活習慣に関するアンケート調査(面接聞き取り法):平成14年7月。4)食生活状況調査(留め置き法):平成14年7月。【結果】調査対象者の身長は157.7±5.51cm、体重は53.1±7.18kgでBMIは21.4±2.69であった。音響的骨評価値(OSI)は2.75±0.24で、「異常なし」が72人91.1%であった。OSIと牛乳・乳製品の摂取頻度には現在、高校時代、中学時代ともに相関が認められなかった。また、現在の牛乳・乳製品の摂取頻度と中学、高校時代の摂取頻度には関連が認められた。月経の開始は11.1±1.1歳でOSIと開始時期には関連が認められなかった。また、欠食の頻度(現在、高校時代、中学時代)に関しても関連は認められなかった。現在・高校時代・中学時代の運動習慣の有無別とOSIには有意差が認められなかった。また、OSIと体重には関連が認められた。

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© 2003 一般社団法人 日本家政学会
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