一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
(一社)日本家政学会第55回大会
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専門職として活躍した女性たち
~新潟県長岡市の事例~
*高橋 桂子
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p. 63

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抄録

《目的》「米百俵」のまち・新潟県長岡市。石油が沸き,明治30年代に女子師範学校や看護婦養成所が設立された長岡市は,女株券師,教員や看護士など専門的職業に従事していた女性が多く,現代の女性起業を支援する風土の源流を形成している。郷土資料館での資料収集,師範卒業後定年まで女教員として生活してきた女性たちへのヒアリング・アンケート調査,起業家の聞き取りから得た彼女たちの生活史の一部を,当時の資料とあわせて報告する。《方法》昭和19~21年に長岡女子師範学校を卒業した女性425名に職業と家庭生活の両立に関するアンケート・ヒアリング調査を実施。ヒアリング調査は計14ケース(県内8・県外6人。調査時期2000~2001年)。起業女性へのヒアリングは2ケース(調査時期2002年)。《結果》○全国でも珍しい女株券師・早期導入された女駅員・電話交換手,○統計にみる師範学校,師範学校入試問題・全寮制の生活実態・学校生活と教育実習,分娩後30日の有給休暇導入(1906年),教員生活と家庭生活の両立,○厳しい女性就業環境,環境整備に活かされない雇用者経験

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© 2003 一般社団法人 日本家政学会
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