一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
57回大会(2005年)
セッションID: 1Za-1
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大学生を対象とした食事に関する教育についての調査
*宮下 ひろみ
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キーワード: 食教育, 栄養教育
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抄録

目的  食教育の重要性が高まっているが、その内容と教育の場は多様性に富んでいる。食事に関する教育は家庭内や学校給食の場において繰り返し行われ、その内容はしつけ・マナー的要素と栄養的要素を合わせ持つことが考えられる。現在の食教育の実態を知り今後の食教育・栄養教育の展開に生かすため、大学生を対象とした主に家庭内で受けた食事に関する教育およびその内容のしつけ的要素と栄養的要素の認識についての調査を行った。方法 まず大学生71名に今まで受けた食事に関する教育内容を自由記述により挙げてもらい、そのなかから28項目を選び調査項目とした。各項目の内容について、しつけ的要素と栄養的要素の5段階評価および家庭内における教育頻度の3段階評価について調査票を用いて行った。対象者は本学健康栄養学科の151名、うち有効回答121名分について集計と分析を行った。結果 28項目のうち、しつけ的要素の強い項目は「箸使い」、「器を持って食べる」、「あいさつ」等、栄養的要素の強い項目は「塩分控えめ」、「調味料をかけすぎない」等、しつけ的要素と栄養的要素共に強い項目は「一日3度の食事」、「朝食を食べる」、「好き嫌いなく」「野菜を食べる」等の項目であった。項目毎の教育頻度の平均得点としつけ的要素および栄養的要素の平均得点について相関をみたところ、しつけ的要素との相関が強かった。家庭で受けた教育の頻度が高い項目はしつけ的要素が高く評価された。

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© 2005 一般社団法人 日本家政学会
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