一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
57回大会(2005年)
セッションID: 2Ha-3
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妊娠期・乳幼児期の夫婦関係と子どもの育ち
*倉持 清美田村 毅及川 裕子岸田 泰子木村 恭子
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キーワード: 夫婦関係, 子ども, 発達, 養育
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抄録

目的 子どもの育ちは、家族システムの影響を受けることが最近の発達心理学の研究で明らかにされつつある。本研究では、家族システムの中で特に夫婦関係に焦点を当て、妊娠期からの夫婦関係の変容を縦断的に調査している。出産後の子どもの育ちと夫婦関係がどのように関連しているのかを探ることが本研究の目的である。方法 主として質問紙調査を行った。妊娠期、生後4ヶ月、生後1年、生後2年にわたる縦断的な調査を、結婚した夫婦を対象に行った。質問項目は、夫婦関係の質を問う項目、子どもに対する感情に関する項目、子どもの気質を問う項目、子育てのストレスや不安を問う項目、家事や育児の負担を問う項目などから構成されている。結果 妊娠期から出産後に、夫婦関係が大きく変容することがわかった。特に、妻は著しく夫に対する満足度が低下している。夫婦関係への満足度が高いほど、夫も妻も、子どもに対する感情は高くなっている。また、夫は妊娠期よりも、生後の方が、子どもに対する感情が高くなっていることがわかった。

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© 2005 一般社団法人 日本家政学会
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