一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
58回大会(2006年)
セッションID: 2P-16
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ポスター発表
ストレス時分泌ホルモン共存下における食用植物のestrogen receptor結合及び細胞増殖への影響
*岡田 瑞恵岡田 悦政
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抄録

【目的】ストレスがもたらす生体への影響は、様々な疾病のほか、estrogenが関与する女性特有の疾病の引き金ともなりうる。ストレスが及ぼす影響を模索し、食からの抑制・軽減に繋げていくことを目的として、ストレスが高まった時を想定しestrogenと同じステロイド核をもつストレス時分泌ホルモンの一つ、コルチゾール共存下における食用植物抽出成分のestrogen receptor 結合及び、細胞増殖について検討を行った。【方法】試料はメタノール抽出し、ろ過後dry-upしDMSO溶解した。1)コルチゾールとメタノール抽出試料の組み合わせにおけるestrogen receptor 結合への影響を探るため、ELISA法により測定した(EnBio Estrogen Receptor(alpha)Coactivator Ligand Assay System)。2)estrogen sensitiveの正常細胞を使用し、estrogen receptorへの結合作用が高かった試料について、増殖刺激に対する影響をコルチゾールとの組み合わせ及び試料単独において検討した。【結果及び考察】1)のestrogen receptorへの結合能の結果、比較物質である6nmol/mlダイゼイン単独よりも結合作用が高かったコルチゾール+cow pea、コルチゾール+3nmol/mlダイゼインよりわずかながら結合作用に低かったコルチゾール+celery(stem)については、celery単独より高い値となり2)の増殖試験を行った。尚、コルチゾールと試料のreceptor結合に対する相乗性がgreen soy beanとceleryについて見られた。green soy beanは含有されるダイゼイン、ゲニステインの関連からも結合能が高かったことが示唆される。                                                                

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