一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
59回大会(2007年)
セッションID: P-407
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母娘間における紫外線対策の相違に関する調査
*村上 陽子中野 綾子
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抄録

目的 現在,オゾン層破壊による紫外線増加の深刻化により,紫外線の人体に及ぼす影響が問題となっている。また,美白ブームの現代において,紫外線対策は,女性にとって関心事の1つである。女性にとっての紫外線対策には,日焼け止めやUV化粧品の利用,帽子の着用,衣服の工夫などがあげられる。「子どもの紫外線対策に関するアンケート」(子どもの危険回避研究所,2003年)によると,子どもの紫外線対策をしている母親は89%であり,紫外線対策を要する年齢を0歳とする割合も75%を上回っている。しかし,こうした紫外線対策は世代間によって違いがあるように思われる。たとえば,10代~20代の若い世代は,紫外線対策として日焼け止めを好む傾向にある。彼女達は真夏でもタンクトップや半袖などを着用し,肌を晒すことを厭わない。逆に母親世代では,日焼け止めよりもむしろ,日傘や長袖着用といった道具や衣服の工夫による紫外線対策を好むように思われる。そこで,母親およびその娘について,紫外線対策に対する意識の違いを明らかにするために,その対策方法に焦点を当ててアンケート調査を行なった。本研究では,化粧品や紫外線対策に対する世代間の意識の相違について検討する。
方法 調査期間は2005年10月21日~11月11日,静岡大学の女子学生100名およびその母親に対し,アンケート調査を実施した。調査は留め置き法により行ない,学生である娘に質問紙を配付し,母親には娘経由で配付・回収した。アンケートの回収率は62%であった。
結果 日焼け止めの使用状況,化粧品を選ぶ基準,化粧品にかける費用,メイク用品の使用頻度などにおいて,母娘間で相違が見られた。

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© 2007 一般社団法人 日本家政学会
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