一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
59回大会(2007年)
セッションID: B1-4
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可視光応答型TiO2光触媒のクリーニング特性
*大橋 郁美大和田 薫角田 光雄
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抄録

紫外線応答型TiO₂光触媒のクリーニング特性を調べた。TiO₂粒子を担持した綿布からオレイン酸、トリオレイン、流動パラフィンが高圧水銀灯の照射によって除去されることを確かめた。ポリエステル布を用いて同様の効果を調べたが、期待した効果が得られなかった。次にTiO₂担持ポリエステルからセバム汚れが通常の蛍光灯の照射によって除去されることがわかった。単純化したモデル汚れとしてエイコサンを用いたブラックライト照射の実験を行い、30%程度の除去率が得られた。一方、可視光応答型TiO₂の開発が進んでいる。そこで、可視光応答型TiO₂を入手し、人工太陽を用いてその効果を調べた。その結果を報告する。  ポリエステル布(JISL0803)に、窒素ドープしたTiO₂(可視光応答型)を担持させ、エイコサン、およびエイコサンにオイルバイオレットを添加した物質を汚れとし、人工太陽光源の照射によって除去性を調べた。除去性の評価は反射率法、重量法で行った。  その結果、オイルバイオレットはほぼ2時間の照射で約100%除去される。エイコサンは20%程度除去される。照射距離や照射時間、温度などの効果について考察した。

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© 2007 一般社団法人 日本家政学会
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