研究の背景と目的
中国南東部福建省のアモイは中国の5大経済特区のひとつであり、副省級市でもあり、著名な観光都市でもある。近年、改革開放政策により、グローバル化が急速に進行するとともに、昔の島国も目まぐるしく変化を遂げた。アモイの経済特区はアモイ島内から島外にまで拡大し、島内外を一体化していくなかでの新たな都市計画を組み、大都市区を築き上げていくことに進んでいる。 本研究では、まず歴史上アモイの島国の特徴を振り返り、現代アモイ市の都市計画を着目し、その都市綜合計画の変遷を明らかにする。
研究の方法
本研究では、アモイの都市計画局、アモイの大学や図書館を訪問し、各時期の都市計画の資料を収集する。調査時期は2011年12月である。
調査方法 戦後のアモイの都市計画に関わる重要な史料と文献を分析し、その各時期の特徴を明らかにし、各時期の相違点を比較する。
まとめ
本研究では、まず、歴史上にアモイの変遷図を振り返り、アモイ本島の歴史文化特徴を明らかにした。次に1949年からの5回のアモイ都市総合計画に関わる重要な文献を分析し、その各時期の特徴を明らかにし、各時期の相違点を比較した。さらに、時代に応じた空間の変化を総合計画図で比較しながら、アモイは単一な島国から総合的な大都市へ転換するその実態を明らかにした。