一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
68回大会(2016)
セッションID: P-041
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ポスター発表 5月28・29日 食物
管理栄養士専攻学生のインターンシップに繋がる研修における教育と支援の試み
*大久保 郁子佐藤 悠高木 美幸後藤 昌弘
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抄録

目的 管理栄養士養成校では、臨地校外実習4単位の習得が必須である。本学では、事業所の集団給食が1週間、病院の臨地実習が2週間、保健所の実習が1週間とし、特に病院の実習は2週間と非常に短時間で,高度化する医療現場での知識習得には不十分である。そこで、学生受け入れの了解を得た、外来栄養指導実施の医院で、学生の実践教育の研修を試みたので報告する。
方法 学生は、T医院で6月から12月の7ヵ月間、診察時間と授業を鑑み、週2~3回外来栄養指導を研修した。調理した実物の展示と、写真、参考献立を記載したリーフレットを作成、了解の得られた患者に対して、野菜の切り方と加熱による体積の変化に関する知識と理解度を調査することとし、アンケート調査を実施した。期間は1週間とした。
結果 回答者数は計51名(男性29名、女性18名、未記入4名)であった。切り方や加熱による量の変化は9割の患者が理解していた。HbA1cの高い糖尿病患者は回答者の35%占めたが、その全患者が今後野菜摂取が増えそうだと回答した。
考察 実際に調理した野菜の提示で、患者様に100%理解されたことから、本学学生は、立体的な媒体による栄養指導の有効性を実感したと考える。この結果が、管理栄養士として現場で患者への栄養指導を行う際の有効な一考になると考える。

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© 2016 一般社団法人 日本家政学会
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