一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
68回大会(2016)
セッションID: 2J-03
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口頭発表 5月28日 家政教育
小学生と大学生の献立作成力
*日景 弥生青木 香保里志村 結美
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キーワード: 小学生, 大学生, 献立作成力
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抄録



【目的】近年、生活習慣病、肥満児・痩身児の増加などが社会問題となっている。子どもたちの食生活は家庭の影響が大きいが、学校では自らの食生活を管理するための基礎となる力を育む必要がある。そこで、本研究では、食教育を充実させるために、小学校の献立構成の授業実践と大学生への調査から、献立構成力を調査することを目的とした。
【方法】1.小学生への授業実践<時期>2015年6月~9月<対象>小学6年生55名(実験クラス34名、対照クラス21名)<内容>「一人で留守番している私が、自分の昼食を作る」と仮定して献立の絵を書かせ、その内容を文字で記載させた。その後、教師や栄養教諭が指導し、再度献立作成を行った。実験クラスには作成した献立を家庭で実践させた。 2.大学生への調査<時期>2015年11月<対象>大学生88名<内容>小学生と同様の献立作成と食生活に関するアンケートを実施した。
 【結果および考察】1.小学生の結果:最後の献立が一汁一飯主菜または一汁一飯主菜副菜となった割合は、実験クラス50.0%、対照クラス66.7%と対照クラスの方が高率だった。これには教師の指導内容が影響したと考える。 2.大学生の結果:献立が一汁一飯主菜または一汁一飯主菜副菜となった割合は、69.3%となった。記載させた献立作成の留意点をカテゴリー分類した結果、栄養バランスはほぼ全員が記載し、費用や能率の記載もあった。これは家庭科学習の効果と一人暮らしの学生が多いことが要因と推察された。

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