主催: (一社)日本家政学会
会議名: (一社)日本家政学会第69回大会
回次: 69
開催地: 奈良女子大学
開催日: 2017/05/26 - 2017/05/28
目的 政府は2006年幼保一体化施設の幼保総合施設「認定こども園」を創設した。「認定こども園」の機能として就学前の子どもに幼児教育・保育を提供する機能、地域における子育て支援を行う機能としている。全国「認定こども園」の園長や施設長の意識調査から「認定こども園」の利点と課題と展望を報告するものである。
方法 2013年10月全国認定こども園1110園にアンケート調査を行い有効回答は430であった。2015年10月再度430にアンケート調査を行い169の有効回答を得た。
結果 園長、施設長の意識調査では、教育の質や保育の質が良くなったが多い結果が出た。しかし、非正規職員の増加、担任の入替の増加、部屋の移動の増加が増えるなどが多く、そのことは職員の仕事を増やし、研修や会議が難しくなり、子どもたちの状態を共有することを困難にしていることがわかった。それは規模の大きい施設でより悪い状態になっていることが明らかになった。これらの課題は規模や定員の上限を決めれば改善できると考えられる。