一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
70回大会
セッションID: 2F-09
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口頭発表
サイトを利用した3次元着装シミュレーションによる被服デザイン評価 - 女子学生の場合 -
*増田 智恵村上 かおり
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抄録

【目的】今後のネット社会における衣服選択のための情報を得るため,実際にサイトを設定して仮想の着装シミュレーションによる衣服のデザイン評価について,女子学生を対象に実験を試みた。
【方法】調査期間は2009年2月~2016年1月で,サイト画面上の26着の3次元着装シミュレーションによるデザインイメージ評価(10種類)と回答者自身の衣服選択や購入に関しての衣服観(Q1~Q8)に対する回答の直接入力方式を用いた。女子学生に限定した合計1689回の評価結果を検討の対象とした。【結果】サイト上の26着の10種類のデザインイメージ評価からは,1.1着の服のデザインでもいくつかのイメージを持ち,同じイメージ傾向の服の着用する範囲や効果は似ていた。今回のデザインイメージの服は,体型カバー効果が認められた。2.他者印象に関して,同姓である女性からの評価順位はほほ全イメージの服が高く,一方,男性,同年代,年下からの印象は高くなく,年上からも印象が高いのは3つのイメージで,女子学生自身の着用したい服の評価は少なく低い。3.評価者自身のファッションへの興味は高い傾向を示し,服購入時の要求情報は「似合い度,サイズ適合,デザインイメージ」で,「手持ちの服との重複情報」も要求され,とくに3次元着装シミュレーションでの要求情報として,先の3項目の他に「体型カバー」が要求された。

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