一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
70回大会
セッションID: P-161
会議情報

ポスター発表
学生の被服製作基礎技能の向上をめざして
*齋藤 益美
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

目的:衣服を自分で作る、母や祖母に作ってもらうといった時代は遥か昔のこととなり、ミシンがない家庭が一般的になってきている。既製衣料の充実、中でもファストファッションの流行によって、衣服を作ることだけではなく、修繕することも少なくなってしまった。糸と針を使う機会はなくなってきている。
 本学生活科学専攻へ入学する学生も例外ではない。しかし、家庭科教員を目指す学生が多い本専攻では被服製作に必要な技能が必要となる。それらの技能の習得と、教員としての資質を養うために行っている学生主体の「ECO+ものづくりプロジェクト」における活動を通して培われる能力と、どのような活動を行うと効果的かを考える。
方法:活動スタートから5年の活動内容と成果、学生アンケートから見る活動の成果と今後の課題を考察する。
まとめ:3年生の意識の変化が現れた。また、活動開始から年々活動に対しての意欲や興味が増す傾向にある。上級生との関わりが深まり情報交換の重要性、「縫う」技術の上達を感じている学生が多いことがわかった。
 グループ活動やワークショップの開催、クラフト店への出店などのイベントを通し、企画・運営力、コミュニケーション力、粘り強く取り組む力等を身につけることは教員の被服製作技術の向上だけではなく、学級運営にも必要な力となるであろう。

著者関連情報
© 2018 一般社団法人 日本家政学会
前の記事 次の記事
feedback
Top