主催: (一社)日本家政学会
会議名: 70回大会(2018)
回次: 70
開催地: 日本女子大学(東京)
開催日: 2018/05/25 - 2018/05/27
目的 ARAHE2017におけるシンポジウム「ロボットによる生活支援」の開催や家政学とロボティクスの融合を図ることを目的とした研究会の実施等,最先端技術を日常生活に導入及び活用するための議論が始まっている.他方,学校教育ではICT等の活用・充実に加えて,技術に対する科学的素養を全ての子どもに育んでいくこと等が求められている.子どもの日常生活そのものに関わる学習を展開する家庭科教育ではこのことをどのように考えて教師教育を行うべきなのであろうか.このような問題・関心から本研究では,最先端技術の一端を知り得る機会となる研究会を実施し,その会への参加者を対象とした調査から,子どもに科学的素養を育むことができる教師教育のための家庭科教育の課題について考察することを目的とした.
方法 「日常生活」,「ICT」をキーワードとする研究会を2017年11月と12月に実施した.調査内容は基本属性,ICT等の学校教育での活用場面,活用上の課題等であり,記述内容のカテゴリー化を行った.
結果 科学的素養を子どもに育むことができる教師教育を行うために,家庭科教育では日常生活をどのように捉えるか,科学技術の発達が生活の質の向上にどのように寄与するか等の内容を改めて検討し,学習内容に反映させることが求められると考える.