一般社団法人日本家政学会研究発表要旨集
70回大会
セッションID: 2E-07
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口頭発表
仙台市の戸建住宅を対象とした家相診断
*桂 重樹
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キーワード: 家相, 戸建住宅, 仙台
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抄録

目的 運気の良い家、都市を造る技法である家相の考え方が、現代の住宅にどの程度影響を与えているかについて検討した。仙台市内に建てられている、戦後から現代までの住宅を対象として、吉凶を数値化して家相診断を行い、1994年頃の家相ブームの影響や住まいの造りに対する家相の取り入れられ方を年代別、地区別に調べ、家相と住宅の築年数などとの関係を明らかにする。

方法 近代住宅にも適用できる家相術を建築学的視点から年代別に解説している清家清の著書「家相の科学 建築が発見したその真理」をもとに、環境、敷地、間取り、構造、設備の5つの分類から成る家相術100項目について検討し、根拠が明確でないものや現代の住宅にそぐわないものは除外した68項目について吉凶に基づく家相診断表を作成した。この表に基づいて、それぞれの住宅における吉、凶に該当する項目数をカウントして吉を正、凶を負として合計した数値をその住宅の得点とした。
結果 仙台市内の40年ほど前に開発された住宅地、古くからの住宅と新しい住宅が混在している地区および古くからの農村部を対象として、計138戸の住宅を調査した。結果、築年数が古いほど、また農村部の住宅のほうが高得点、すなわち家相を考慮した住まいづくりを意識しているということなどを明らかにした。

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