抄録
本研究の目的は自動運動及び他動運動の肩関節内外旋動作をCine-MRIで撮像し,自動運動時と他動運動時の腱板形態の比較を行う事である.対象は健常成人22名44肩.MRIはSigna1.5T,撮像はFIESTA法を用いた.撮像断面は肩甲下筋小結節付着部近位約1/2の軸位画像,撮像動作は20秒間の肩関節下垂位内外旋自動運動及び他動運動とした.評価は肩甲下筋と棘下筋の動作中の筋形態変化及び中間位に対する最大内外旋位の断面積比とした.他動運動でも両筋の形態変化は自動運動と同様であった.自動,他動運動ともに中間位に対する最大外旋位, 最大内旋位の筋断面積比は両筋肉ともに遠心性収縮時の方が有意に大きかった.しかし,自動運動と他動運動間では有意差は認められなかった.他動的な可動域訓練においても自動運動と同様の協調運動が得られており,腱板筋への促通効果があるものと考えられた.