肩関節
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凍結肩患者の腱板評価 ∼ 一次性拘縮肩351例の検討 ∼
上田 祐輔菅谷 啓之高橋 憲正河合 伸昭渡海 守人松木 圭介大西 和友星加 昭太
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2014 年 38 巻 2 号 p. 671-674

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抄録

目的:近年の画像診断の進歩に伴い,いわゆる凍結肩にも腱板断裂が多く合併するという報告が散見されるようになった.一方で,凍結肩の定義自体が曖昧であることも事実である.本研究の目的は,凍結肩の定義を厳格に行った上で,その腱板所見を中心とした画像所見を明らかにすることである.
対象と方法:明らかな外傷歴のない35歳以上で肩痛と関節可動域制限を主訴として受診した351肩を対象とした.これらのうち,他動的ROMが,前方挙上100°以下,下垂位外旋10°以下,結帯動作L5以下のglobalかつ高度に制限があった81肩を凍結肩群,凍結肩の定義に入らない270肩を非凍結肩群と定義して腱板の画像評価を行なった.
結果:非凍結肩群では正常腱板129肩(48%),腱板完全断裂84肩(31%),腱板不全断裂57肩(21%)であったのに対し,凍結肩群では,正常腱板75肩(93%),腱板不全断裂6肩(7%)で完全断裂は認められなかった.
結論:凍結肩をglobalで高度な拘縮として厳密に定義すれば,凍結肩には腱板完全断裂はない.

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© 2014 日本肩関節学会
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