肩関節
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腱板断裂患者と健常者における胸郭運動の相違
立原 久義田中 日出樹浜田 純一郎柴原 基
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2015 年 39 巻 2 号 p. 375-378

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抄録
 腱板断裂患者でしばしば認められる,代償性の肩すくめ挙上では,肋骨前方部を頭側に引き上げながら,脊柱を伸展させる運動を伴うことが多く,胸郭での代償運動が生じている可能性がある.本研究の目的は,腱板断裂患者における胸郭運動の特徴を調査することである.対象は腱板完全断裂と診断され鏡視下手術を施行した32例(以下RCT群)(男性21例,女性11例,平均69歳)と,健常者16名32肩(以下健常群)(男性8名16肩,女性8名16肩,平均51歳)である.これら2群に対して,上肢下垂位と130°挙上位の2肢位で胸部三次元CTを撮影し,肋骨 • 胸椎の位置変化を比較した.2群を比較すると,第9,11肋骨でRCT群の肋骨移動距離が有意に大きく,腱板断裂ではより下位の肋骨を中心に挙上運動が生じていた.これは,僧帽筋下部機能を補うための代償運動に関連していると考えられた.
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© 2015 日本肩関節学会
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