肩関節
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筋腱疾患
大 • 広範囲肩腱板断裂に対する大腿筋膜
graft augmentation 法を用いた鏡視下腱板修復術
国分 毅美舩 泰乾 淳幸坂田 亮介無藤 智之原田 義文高瀬 史明植田 安洋
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ジャーナル 認証あり

2015 年 39 巻 2 号 p. 491-495

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抄録
 腱板大 • 広範囲断裂に対して,腱板断端を大結節まで引き出せない症例には,原位置より内側の骨頭軟骨にsingle row法にて縫着し大腿筋膜で補強するgraft augmentation法(GA法)を行ってきた.本研究では,従来行ってきたsingle row法(SR法)とGA法の術後再断裂を評価し,臨床成績を検討した.対象は20例(SR法7例,GA法13例)で,手術時平均年齢は66.2歳であった.術後MRIによる再断裂率はSR群で85%(6/7例),GA群で15%(2/13例)であった.JOA,UCLA,Constantの各スコアは,術前と比較して両群で有意に改善していた.外転筋力は,GA法では有意に改善していた.これは,腱板の過緊張をさけ腱板を修復することで再断裂を予防できたためと考えられ,大腿筋膜による補強を加えるGA法は腱板大・広範囲断裂に対する有用な手術方法と思われた.
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© 2015 日本肩関節学会
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