抄録
目的
一次修復が不可能な後上方腱板広範囲断裂に対する鏡視下鏡視下広背筋移行術の短期成績の検討.
方法
症例は18例(男性14例,女性4例)で,手術時平均67.8歳であった.後方腱板の部分修復術後に,腋窩皮切より採取した広背筋腱を,鏡視下に大結節に固定した.3例では肩甲下筋腱断裂に対する鏡視下修復を追加施行した.臨床評価は自動可動域,VASスコア,UCLAスコアを用いて行った.
結果
平均経過観察期間は18.1ヶ月(12-48ヶ月)であった.UCLAスコアは術前15.9点が術後28.4へ,自動可動域は,屈曲角度が108°から146°へ,外旋角度は20°から 34°へ,VASスコアは65.3 mmから19.8 mmへと,それぞれ有意に改善した(P < 0.01).
考察と結論
一次修復不能の後上方腱板広範囲断裂に対する鏡視下広背筋移行術の短期成績は比較的良好と考えられた.