肩関節
Online ISSN : 1881-6363
Print ISSN : 0910-4461
ISSN-L : 0910-4461
解剖
腱板断裂性関節症症例の肩甲骨関節窩形態
吉岡 千佳末永 直樹大泉 尚美山根 慎太郎
著者情報
ジャーナル 認証あり

2016 年 40 巻 2 号 p. 473-475

詳細
抄録
 腱板断裂性関節症(CTA)に対する治療としてリバース型人工肩関節置換術(RSA)が急速に普及しているが,RSAではグレノスフィア設置位置が大切で,肩甲骨関節窩形態を把握することは重要である.本研究では3D-CTを用いてCTA症例45肩の関節窩形態を調査し,変形性肩関節症(OA)症例15肩と比較検討した.関節窩3CD-CT画像と単純X線で上腕骨頭上方化の有無,MRI画像で腱板断裂部位を検討した.45肩中関節窩の形態変化を認めたのは42肩で,骨棘形成部位は上方型が6肩,下方型が16肩,全周型が20肩だった.上腕骨頭上方化は下方型で75%に認めた.上方型では肩甲下筋腱断裂を全例認めたが,下方型は全例認めず,全周型はほぼ半々であった.OA肩では全周型が71%と最も多かった.CTA症例の関節窩の骨棘形成部位は,上腕骨頭上方化や肩甲下筋腱断裂の有無が関連していると考えられた.
著者関連情報
© 2016 日本肩関節学会
次の記事
feedback
Top