抄録
鏡視下Bankart修復術(以下ABR)後のアンカー骨孔の拡大に関する報告が散見されるが,関節窩関節面形態との関連にはあまり触れられていない.CTを用いてABR術後関節窩関節面形態の経時的変化を検討した.3DCTを術前,術翌日,スポーツ再開時(平均術後5.9ヶ月),最終診察時(平均24.1ヶ月)の4回撮影した16例を対象とした.3DCT関節窩正面像で縦軸に対して垂線を引き最長の部位で関節窩横径を計測し,最終診察時に関節窩横径が術前に対して5%以上減少した症例を減少とした.7例(43.8%)で関節窩横径の減少を認めた.減少症例のうち5例は競技レベルのスポーツ選手であり,術後競技復帰までの早期に関節窩横径が減少していた.最終診察時の臨床成績は関節窩横径の減少の有無にかかわらず改善した.臨床成績に差はみとめなかったものの競技レベルのスポーツ選手において競技再開までの管理が重要であると考えられた.