抄録
当院にて,腱板損傷に対し鏡視下腱板修復術(ARCR)を施行した症例のうち,術後1年以上経過観察可能であった155肩を,肩甲下筋腱断裂合併群(SSC群)と肩甲下筋腱断裂を合併しない群(non SSC群)に分類し,患者背景,理学所見,画像所見,術中所見,術後成績を調査した.これらを2群間で比較,および各群の術前後で比較検討した.SSC群で重労働者が多く,明らかな外傷の既往がある症例が多かった.術後再断裂はSSC群で有意に高かったが,断裂サイズの影響が考えられた.術中所見ではSSC群で上腕二頭筋長頭腱損傷を有意に多く認めた.SSC群のJOAスコアと前方挙上の改善には術後6か月以上を要した.