抄録
我々は重度凍結肩に対する頚椎神経根ブロック下授動術後に上腕骨頭に骨挫傷が生じることを報告した.上腕骨頭骨挫傷の合併が短期的な治療成績に影響を与えているかを検討した.骨挫傷群(9肩)と非骨挫傷群(6肩)に分けて術後6ヵ月時点でのMRI画像の変化,臨床成績としてROM(前方挙上,下垂位外旋,結帯),動作時NRSスコア,ASESスコアを比較した.術後6ヵ月での骨挫傷群のROM前方挙上146.1度,下垂位外旋45.0度,結帯T1,動作時NRSスコア1.2,ASESスコア88.0であった.非骨挫傷では前方挙上151.7度,下垂位外旋40.0度,結帯T12,動作時NRSスコア1.2,ASESスコア86.7であった.骨挫傷群(9肩)と非骨挫傷群(6肩)の臨床成績に有意差は無かった.骨挫傷9肩のうち8肩で骨挫傷は消失し,術後6ヵ月の時点で骨挫傷はほとんど改善し,臨床成績に影響していなかった.