抄録
【目的】本アンケート調査は①適切な保険診療報酬の要求,②学術的なプロジェクト計画の資料作成,③肩関節手術の実態把握の目的にて行われた.
【方法】2013年1月から12月の1年間に実施された肩関節手術を対象とし,日本肩関節学会員1,603名に対してアンケート調査を行った.回答は1施設につき1部とした.
【結果】996施設に送付し185施設から回答があり,回収率は18.6%であった.総計19,024件の手術のうち鏡視下手術が11,650件(61%)を占めた.合併症発生率では複合性局所疼痛症候群(0.62%),感染(0.31%),神経損傷(0.10%)の3つが多く報告された.在院日数に関しては鏡視下手術が直視下手術よりも少ない傾向を認めた.
【考察】上記目的に加えて,本調査で得られた合併症発生率はインフォームドコンセント等に有用なデータとなると考えられた.またアンケート回収率を向上させる対策が必要であると考えた.