肩関節
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症例報告
リバース型人工肩関節置換術を施行した肩関節脱臼骨折の3例
大久保 敦, 橋口 宏, 岩下 哲, 高井 信朗
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2016 年 40 巻 2 号 p. 779-782

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抄録
 腱板断裂を合併した肩関節脱臼骨折に対してリバース型人工肩関節置換術(RSA)を施行した3症例を経験したので報告する.3症例の内訳は男性1例,女性2例,平均年齢81.3歳,脱臼骨折新鮮例1例,陳旧例2例であった.腱板断裂形態は大断裂1例,広範囲断裂2例で,Goutallier分類では棘上筋・棘下筋ともにstage Ⅳの脂肪浸潤を認めた.手術は三角筋大胸筋間アプローチより行った.関節窩骨欠損に対しては,上腕骨頭骨を移植し関節窩ベースプレートを設置した.腱板は肩甲下筋腱のみを可及的に修復した.術後は3週間の外転装具固定(術後2週で外転枕を除去し,さらに1週間スリングのみ使用)を行った.術後経過観察期間は平均13.8ヵ月で,術後平均JOA scoreは75.0点(73~77点)であった.術後経過観察期間中に神経障害,感染,脱臼,looseningなどの合併症は認めなかった.腱板状態に依存せず肩関節機能を再建できるRSAは腱板大・広範囲断裂を伴う肩関節脱臼骨折に対して良好な治療成績を期待できる手術方法である.
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© 2016 日本肩関節学会
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