抄録
腱板小中断裂例に対する鏡視下Surface-holding法(SH法)とSuture-bridge法(SB法)の成績を比較した.
棘上筋~棘下筋腱断裂で大結節付着部前後径20mm未満,退縮が上腕骨骨頭頂点を超えない小・中断裂95肩をSH法54肩,SB法41肩に分け,手術時間,術前と術後最終観察時のJOA score,術後1年以降に行ったMRIで再断裂の有無を評価した.
手術時間はSH法平均3時間30±49分,SB法3時間16±37分と差はなかった.術後JOA scoreは術前に比し両法ともに有意に改善した(SH法;66.1±11.4点→88.3±7.0点,SB法;69.1±11.7点→91.8±7.3点).菅谷分類type Ⅳ以上を再断裂とするとSH法は0例,0%,それに対してSB法は4例,9.8%と有意に高かった(p=0.019).
鏡視下SH法はSB法に比べ腱板小・中断裂に対して再断裂が少ない有用な腱板修復方法であると考えられた.