抄録
断裂腱の修復デザインについての報告は少ない.今回大,広範囲断裂に対して棘上筋と棘下筋の線維方向に沿った修復デザインを用い鏡視下手術の術後成績を報告した.術後2年以上経過観察可能であった93肩(大断裂 77肩,広範囲断裂 16肩)を対象とした.修復デザインは,棘上筋をfootprint の内方化とsingle row法で,棘下筋を後方から前外側へ引き出すbridging suture法にて固定する方法とした.術後評価を,JOAスコア,cuff integrity(Sugaya分類),再断裂にて行った.JOAスコアは術前平均69.7±12.0点 術後平均92.2±6.80点と有意に改善していた.Cuff integrityは Sugaya分類type4が3肩,type 5が9肩で再断裂率は12.9%であった.今回の修復デザインは機能再建および再断裂の低下に有用であった.