抄録
動的な超音波評価の有用性を明らかにする目的で,臨床評価と超音波検査を含めた画像評価との関係を調査した.腱板断裂手術例642肩の術後6ヵ月,1年,2年のUCLAスコア,MRI所見,超音波所見を調査した.MRI所見はT2強調像にて腱板付着部の性状を評価し,超音波所見は三角筋下面と腱板表面の境界エコーを動的に評価し,それぞれ3つのtypeに分類した.症例全体においては,すべての時期で超音波所見とUCLAスコアの間に有意な弱い負の相関を認めたが,MRI所見とUCLAスコアの間には相関を認めなかった.さらに症例を術後2年時のMRI所見を用いて修復群と再断裂群に分類討すると,修復群では超音波所見とUCLAスコアの間に有意な弱い負の相関を認めたが,再断裂群では相関を認めなかった.動的な超音波検査は腱板修復例において臨床評価と相関しており,腱板修復術後の臨床評価を裏付ける画像評価になりうると思われた.