抄録
三角筋は肩関節の前方挙上や外転動作に大きく関与し,腱板断裂症例では肩甲上腕関節運動に最も大きな影響を与えている.鏡視下腱板一次修復を行った症例の術前三角筋の複合筋活動電位(CMAP)が客観的な肩関節機能評価になりうるかを検討した.鏡視下腱板修復術を施行した28症例を対象とし、Erb点刺激にて三角筋CMAPの基線-陰性頂点間最大振幅値と陰性-陽性頂点間の積分値を算出し,MRIで計測した三角筋筋厚値,術前肩関節可動域(挙上,外転,外旋角度),UCLA,JOA,Constantの各スコアとの相関性について解析した.CMAP最大振幅値と積分値は肩関節可動域,各スコアと相関性は認めず,三角筋CMAPを肩関節の客観的評価項目とすることは困難である.