抄録
関節窩前縁骨折に対する鏡視下骨接合術の治療成績を報告した.対象は2014年1月から2018年9月に手術を行い,1年以上経過観察できた9例とした.手術は関節唇を7時頃まで剥離し,骨片は関節唇ごと4個以上のアンカーで修復した.術前Glenoid Indexは30%であった.腱板断裂を認めた3例は鏡視下に同時に修復した.臨床評価はJOAスコア,可動域,画像は術後1年時CTで評価した.術後JOAスコアは93点で,自動屈曲は平均170度,外旋は平均58度で術後再脱臼を1例に認めた.骨癒合は9例中7例に認めた.骨片の修復は元の位置が5例,上方が2例であった.術後Step Offが大きい症例に新たな関節症変化を認めた.腱板断裂を合併した症例は腱板断裂を合併してない症例と比べ高齢であった.骨癒合が得られなかった要因として骨片の分節化や縫合時の骨片の反転が考えられた.