肩関節
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筋腱疾患
スーチャーブリッジ法による鏡視下腱板修復術 -術式の工夫と臨床成績
廣瀨 聰明岡村 健司芝山 雄二道家 孝幸杉 憲水島 衣美
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2020 年 44 巻 2 号 p. 354-358

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抄録

 スーチャーブリッジ法と言っても詳細な修復方法は術者によりさまざまである.今回,1)スーチャーテープを用いること,2)テープを腱板の筋内腱にかけること,3)内側knotは別のアンカーから出ているテープ同士をknotすること,4)腱板修復部及び修復腱板より外側の大結節上にbone marrow stimulationを行うこと,の改良を加える以前の群(A群)54肩と,加えた群(B群)73肩の術後2年時の臨床成績を比較した.
 JOA score総合はA群では術前平均62点から94点に,B群では62点から93点へと有意に改善した.再断裂はA群54肩中11肩(20%)に認め,断裂サイズ別では小断裂では再断裂を認めず,中断裂5肩(15%),大・広範囲断裂6肩(35%)に再断裂を認めた.一方,B群では73肩中9肩(12%)に再断裂を認め,断裂サイズ別では小断裂では再断裂を認めず,中断裂4肩(8%),大断裂5肩(29%)に再断裂を認めた.

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© 2020 日本肩関節学会
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