抄録
肩関節の外傷・治療歴のない化膿性肩関節炎に対して鏡視下洗浄デブリードマンを行い,良好な成績を経験したので報告する.
2015年4月から2018年12月までに当院にて化膿性肩関節炎と診断された6例7肩(男性4例,女性2例)に対し,鏡視下洗浄デブリードマンにて治療した.各症例の基礎疾患・合併症・手術から術後CRP陰性化までの日数を調べた.
年齢は44~93歳(平均73.0歳)であった.6例中3例が糖尿病であり,敗血症状態であった.腸腰筋膿瘍を合併した2例に対し,1例は外科的ドレナージと腰椎後方固定を行い,1例は保存的加療を行った.保存加療を行った1例は術後CRP陰性化するまで日数を要した.
化膿性肩関節炎は基礎疾患,合併症に対する治療が重要である.感染コントロールがつかない場合は,合併症に対する外科的治療を検討すべきである.