肩関節
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変性疾患
凍結肩の病期における神経原性疼痛の頻度
新福 栄治内山 善康繁田 明義橋本 紘行今井 洸鷹取 直希和才 志帆渡辺 雅彦
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2021 年 45 巻 1 号 p. 109-111

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抄録
 初診時臨床症状から凍結肩の病期における,神経原性疼痛(以下NeP)の頻度について調査した.2015年から2020年4月まで,当院で身体所見と画像所見から凍結肩と診断した181例(男性74例,女性107例:平均年齢59.3歳 ± 12.6)を対象とした.凍結肩の病期は,疼痛が高度で安静時痛と夜間痛を伴う炎症期(53例),疼痛は改善し可動域制限が主病態である拘縮期(128例)に分類した.NePの評価はPain DETECTを用いて初診時に調査を行った.12点以下は侵害受容性疼痛(NP群),19点以上はNeP群,13点以上18点以下を不明として評価し,両群を比較することで神経原性疼痛の頻度について調査した.統計学的検討はChi-square test, Mann-Whitney U testを使用し,p < 0.05を有意差ありとした.181例中125例(69%)はNP群であり,17例(9.4%)がNeP群であった.病期では炎症期は53例中NP群25例,NeP群16例,不明12例.拘縮期128例中ではNP群100例,NeP群1例,不明27例であり,炎症期にてNeP群が多かった(p < 0.01).
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© 2021 日本肩関節学会
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