抄録
当院での鏡視下腱板修復術は内側列アンカー周囲への応力集中を低下させるために外側修復を追加した内側列縫合なしのスーチャーブリッジ法を考案して採用している.2015年6月から2019年4月までMRIで断裂長が3cm以上5cm未満の大断裂に対して本術式を行った42肩中,経過観察が12カ月未満の症例,術後リハビリテーションプロトコールを遵守できなかった症例を除く38肩を対象として検討した.術前MRIでの脂肪浸潤,術後1,3,6,12カ月のMRIでの修復状態,再断裂時期と形態,術前と最終観察時のJOAスコアを評価した.再断裂は4肩(10.5%)で,再断裂時期は4肩とも3カ月以内で,Cho分類type 1が2肩,type 2が2肩であった.JOAスコアは平均62点から平均91点と改善した.大断裂に対する外側修復を追加した内側列縫合なしのスーチャーブリッジ法は再断裂が少なく,臨床成績は良好であった.