抄録
鏡視下腱板縫合術後30肩に対し超音波検査を用いて他動的肩甲骨面上の挙上動作中の上腕骨頭の動態を評価し,自動運動可動域および肩すくみとの関連性を評価した.超音波検査による評価は肩峰に対する大結節の位置でStage1:肩甲上腕関節が回旋しない,Stage2:縫合部が肩峰下インピンジメントを起こす,Stage3:大結節が肩峰下を通過する,の3段階に分類した.術後3か月では13肩(43%)が縫合部でインピンジメントを起こしていた.計測期間中に超音波検査の分類でStage1と2に分類された肩では全例が他動的挙上動作中に縫合部で肩峰を押し上げていた.超音波検査による他動的肩甲骨面上の挙上の上腕骨頭の回旋動態評価は術後リハビリテーションの進捗状況の客観的指標となり得るため,患者に合わせた腱板縫合術後リハビリテーションの一助になるものと考えられた.