抄録
関節鏡下腱板修復術後10年以上経過し,直接検診可能であった23肩を対象とした.MRI斜位矢状断像のY viewの位置での棘上筋,棘下筋,肩甲下筋の脂肪浸潤の程度,筋断面積を評価した.症例全体の脂肪浸潤は術後1年時に比し最終観察時に有意に悪化していた.再断裂の有無で2群に分け評価すると,再断裂を認めなかった群では有意な変化を認めなかったが,再断裂群では術後1年時に比し最終観察時に有意に悪化していた.最終観察時の2群間比較では,再断裂群の脂肪浸潤が有意に進行していた.症例全体の筋断面積は術後1年時に比し最終観察時有意な変化を認めなかった.再断裂を認めなかった群では有意な変化を認めなかったが,再断裂群では有意に減少した.最終観察時の2群間比較では,再断裂群の筋断面積が小さい傾向にあったが,有意差を認めなかった.臨床成績と脂肪浸潤および筋萎縮の間に有意な相関を認めなかった.