肩関節
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変性疾患
凍結肩患者における破局的思考と罹病期間が中枢性感作に及ぼす影響
新福 栄治内山 善康繁田 明義橋本 紘行今井 洸鷹取 直希和才 志帆渡辺 雅彦
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2022 年 46 巻 2 号 p. 405-408

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抄録

 凍結肩患者における罹病期間と破局的思考が中枢性感作(Central Sensitization, 以下CS)に及ぼす影響について調査した.2019年11月から2021年4月まで,当院で身体所見と画像所見から凍結肩と診断した53例(男性20例,女性33例:平均年齢59.8 ± 11.9歳(SD)を対象とした.評価は初診時に中枢性感作の診断ツールであるCentral Sensitization Inventory日本語版(以下CSI)にてカットオフ値40点以上をCS +群,40点未満をCS-群とした.破局的思考はPain catastrophizing scale日本語版(以下PCS)を用い30点以上を陽性(PCS+)とした.また罹病期間(日)を両群間で比較検討した.統計学的検討はChi-square test, Mann-Whitney U testを使用し,p < 0.05を有意差ありとした.CS +群は凍結肩の15%(8/53例)にみられた.PCS陽性者はCS +群で88%(7/8例),CS-群で4.4%(2/45例)であり,CS +群で破局的思考の傾向が強かった(p < 0.01).罹病期間はCS +群で168.8 ± 64日(SD),CS-群で108.6 ± 91.3日(SD)であり,CS +群で長期であった(p < 0.05).

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© 2022 日本肩関節学会
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