肩関節
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変性疾患
肩石灰性腱炎における手術症例の臨床成績
寺谷 威
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2022 年 46 巻 2 号 p. 413-417

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抄録
 肩石灰性腱炎の診断を受けた217肩のうち,6カ月以上の保存療法に抵抗性であった症例に対し鏡視下手術を施行した症例で,術後6カ月以上経過観察が可能であった10肩(4.6%),手術時平均年齢60.9歳を対象とし,画像所見および臨床成績について調査した.JOAスコアは術前69.3点が術後6カ月では97.2点と有意に改善した.肩関節他動可動域は前方挙上,下垂位外旋,90度外転位外旋,90度外転位内旋,結帯すべての可動域において術後6カ月にて有意に改善していた.術前の石灰部位はLateral & Middle領域が4肩(40%),Lateral Center & Middle領域が2肩(20%),Center & Middle領域が2肩(20%)でありMiddle領域8肩(80%)が多かった.石灰サイズは平均で内外側長が15.6mm,前後長が14.3mmであった.保存療法抵抗性の肩石灰性腱炎に対する鏡視下手術の臨床成績は良好であった.保存療法経過中に石灰のサイズダウンを認めたものの手術に至った症例もあり,石灰サイズが小さくてもMiddle領域に石灰が残存する症例は症状が遷延しやすい傾向にあった.
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© 2022 日本肩関節学会
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