肩関節
Online ISSN : 1881-6363
Print ISSN : 0910-4461
ISSN-L : 0910-4461
治療法
ショートステムを用いた人工肩関節置換術後の上腕骨の骨吸収
大泉 尚美末永 直樹吉岡 千佳山根 慎太郎川真田 純
著者情報
ジャーナル 認証あり

2022 年 46 巻 2 号 p. 477-482

詳細
抄録
 本研究では,ショートステムを用いた人工肩関節置換術後の骨吸収を調査し,骨吸収に関連する因子を検討した.2016.11.~2019.5.にショートステム(Ascend Flex® 17肩,Comprehensive® 21肩)を用いてリバース型人工肩関節置換術(RSA)あるいは人工骨頭置換術(HHR)を施行し,術後2年以上経過したRSA群18肩(男4女14,81.4歳)とHHR群20肩(男8女12,69.3歳)を対象とした.Inoue分類Grade 4(骨皮質の消失)の骨吸収出現率は37%であり,Ascend Flex® のRSAが他群に比べ有意に高かった.Spot weldsはComprehensive®でAscend Flex® に比べて有意に高率に出現していた.骨幹端と骨幹部におけるステムの髄腔内占拠率(FR met,FR dia)(骨吸収ありvs なし)はFR met; 0.76 vs 0.61,FR dia; 0.67 vs 0.67であり,骨吸収あり群でFR metが有意に高い値であった.Cortical contactの有無と骨吸収には有意な相関を認めた.骨吸収に関与する因子の多変量解析では高いFR metが有意な相関を認めた.Cortical contactを避けて髄腔占拠率を最小限とすることで,著明な骨吸収を防止できる可能性があると考えられた.
著者関連情報
© 2022 日本肩関節学会
前の記事 次の記事
feedback
Top