抄録
鏡視下腱板修復に併用した上腕二頭筋長頭腱固定の手技による違いは明らかでない.鏡視下腱板修復術に併せてスーチャーアンカーまたはインターフェアレンススクリューを用いて上腕二頭筋長頭腱固定を実施した症例をアンカー群とスクリュー群に分類し,臨床所見を術前と術後1年時に調査比較した.対象は77例77肩で,アンカー群35肩,スクリュー群42肩であった.疼痛 ,臨床スコア(Constant score, UCLA score)は両群とも術前後で有意に改善し,2群間で有意差はなかった.肘屈曲筋力の患健比は,両群とも術前後で有意に改善し,2群間で有意差はなかった.Popeye signはアンカー群にのみ1例認めた.肩関節機能,Popeye signに固定法による差はなく,どちらの手技も術後成績は良好であった.