抄録
高齢者の肩関節脱臼骨折に上腕人工骨頭置換術(以下HA)を行ったが,術後脱臼を生じた症例に対し,リバース型人工肩関節置換術(以下RSA)を行ったので報告する.
84歳,女性.転倒し受傷.前医で上腕骨近位端4part脱臼骨折の診断で,HAが行われたが,術後に脱臼を生じた.当院へ紹介となり,RSAを行った.術中結節骨片は修復困難なため除去した.術後1年で再脱臼なく,自動屈曲95° ,下垂位外旋15° を獲得し,確実な除痛が得られた.HA後脱臼例のsalvage手術としてRSAは有効な手段であると思われた.