抄録
腱板修復術後の患者に対し三次元動態解析を行い,腱板修復部と関節窩とのインピンジメントについて調査した.対象は一次修復可能で再断裂のない11名12肩とした.術後に肩甲骨面挙上動作を2D/3D registration法を用いて動態解析した.術後CT画像から内側列のsoft anchorの位置を同定し,骨モデル上に腱板修復部を再現した.この腱板修復部と関節窩との接近距離が3mm未満をインピンジメントありと定義した.その結果,5/12肩でインピンジメントありと判定され,最接近域は全例大結節上面であった.挙上角度が120度以上で3肩,135度以上で1肩,最大挙上位のみで1肩にインピンジメントを認めた.しかし,インピンジメントの有無について内方化距離を比較したが有意差を認めなかった.本研究結果から腱板修復部を過度に内方化しなくても,挙上動作で大結節上面が関節窩とインピンジする可能性が示唆された.