抄録
陳旧性肩関節脱臼に対してリバース人工肩関節置換術(RSA)を施行し,それらの臨床成績を検討した.対象はサルベージ手術8例と初回手術10例である.さらに同時期に腱板断裂性関節症(CTA)に対して施行した40例を比較対象とした.術前後での疼痛スケール,JOAスコア,可動域で比較し,全群,全項目で術後有意な改善がみられた.が,術後1年時の成績を比較するとサルベージ例は初回手術例,CTA例に劣っていた.RSAはサルベージ手術としても一定の改善は見込めるが,その成績には限界があると考えられた.陳旧性脱臼の治療は困難であり,さらなる研究,検討が必要である.