肩関節
Online ISSN : 1881-6363
Print ISSN : 0910-4461
ISSN-L : 0910-4461
脱臼
肩関節後方不安定症により手術を要した6例の特徴と術後成績
堀家 陽一古屋 貫治磯崎 雄一月橋 一創岡田 浩希田村 将希尾﨑 尚代筒井 廣明西中 直也
著者情報
ジャーナル 認証あり

2024 年 48 巻 2 号 p. 289-292

詳細
抄録
 肩関節後方不安定症の治療は保存療法が基本であるが,手術を要する場合もある.本研究の目的は,手術を要した症例の臨床的特徴と術後成績を調査することである.鏡視下手術を施行した6例6肩を対象とした.平均年齢19.2歳で,術後観察期間12から27カ月(平均20.0カ月)であった.全例で何らかの外傷やスポーツでの反復動作ストレスを有していた.後方関節唇修復術を全例で行い,3例は前方関節唇修復術も同時に行った.1例は肩甲下筋腱でのremplissage法も追加した.臨床スコアは,術前と比較しそれぞれ有意に改善した.Posterior jerk test は最終診察時も2例が陽性であったが,全例で日常生活の支障はなくなった.肩関節後方不安定症は,外傷やスポーツの反復動作により解剖学的破綻を生じた症例が,症候性となり手術を要することがある.鏡視下手術により良好な成績が期待される.
著者関連情報
© 2024 日本肩関節学会
前の記事 次の記事
feedback
Top