抄録
本研究の目的は外側修復を追加した内側列縫合なしのスーチャーブリッジ法であるデッドマンスーチャーブリッジ法のMRIでの腱板一次修復術の可否基準を明らかにすることである.対象は本術式で手術を行った腱板断裂症例137例140肩である.術前MRI所見と最終経過観察時のMRI所見および臨床成績を検討した.改変Boileau分類別の再断裂率はstage IIが2.2%,stage III-1が3.6%,stage III-2が11.8%,stage IVが57.6%であった.術後JOAスコアはstage IIが中央値95.0点,stage III-1が100.0点,stage III-2が94.5点,stage IVが93.5点でstage IIとstage IVで有意差を認めた.棘下筋の脂肪浸潤は再断裂に関連し,Fuchs分類 stage 3以上では再断裂の危険性が高くなっていた.デッドマンスーチャーブリッジ法による腱板一次修復術は棘下筋の脂肪浸潤がFuchs分類 stage 2以下の断裂に対応可能である.