2025 年 49 巻 1 号 p. 24-27
肩鎖関節脱臼における烏口鎖骨靱帯損傷に対してHybrid graftを用いた鏡視下烏口鎖骨靱帯2重束再建術を行った後,肩鎖靱帯損傷に対して修復のみの群とInternal brace法を追加した群について水平方向の安定性を比較した.アンカーにて肩鎖靱帯を修復したのみのR群12例,テープとアンカーを用いてInternal brace法を追加したIB群10例についてAmerican Shoulder and Elbow Surgeons (ASES) score,烏口鎖骨間距離(CCD),Alexander viewにおける水平転位(DHT)及び円計測法による鎖骨肩峰中心距離を測定した.最終経過観察時のASES score,CCDに有意な差は認めなかった.鎖骨が肩峰に乗り上げるcomplete DHTはR群で2例,IB群では認めなかった.鎖骨肩峰中心距離はR群8.8mm,IB群5.9mmであり有意な差を認めた.肩鎖関節脱臼に対する鏡視下烏口鎖骨靱帯再建術および肩鎖靱帯修復の成績は良好であった.肩鎖靱帯修復時にInternal brace法を追加することで水平方向の安定性が向上することが示唆された.